造形学部 建築学科
HOME > 学部 > 造形学部 > 建築学科 > 教員紹介 > 武田 雄二 教授

武田 雄二 教授

武田 雄二の写真
武田 雄二 教授
建築材料学、建築環境計画学


タケダ ユウジ
名古屋工業大学大学院修士課程修了、工学博士。建築と人間の生理・心理との関わりおよび建築行為が作り出す外部環境に関する研究、それらの改善を目的とした構法開発を専門とする。著書に『建築人間工学事典(共著)』などがある。

何事も、物事を表面だけではなく真実を捉えようとする武田先生。広く深い視野と、鋭い洞察力をもって語られる意見は、新鮮な驚きに満ちています。専門の建築に対しても、様々な交遊関係から得られる、幅広い分野からヒントを探ろうとする姿勢が印象的でした。“良い建築が、良い心を育てる”というポリシーのもと、人間や環境にやさしい視線を投げかけておられます。

先生が建築を志そうと考えたのはいつ頃ですか。
小学校6年生の時、美術の教科書でフランク・ロイド・ライト設計の落水荘を見てからです。自然と一体化した建築は、非常に美しく心惹かれるものがありました。建築は大きく分けて、人間が使う物として建築を捉える計画系、自然の中に存在する物として、その安全性を考える構造系の二つがありますが、私が大学で所属していたのは構造系です。しかし、人間と建築とのより深い関わりを研究したいと思うようになり、材料の触覚的特性、つまり触感の研究に傾注したのです。
触感の研究についてお聞かせください。
研究のテーマは「建築仕上げ材料の感覚的評価に関して」です。最近、デザイナーズ住宅をはじめとして、美しさやかっこよさなど視覚に訴える建築が流行っています。木目をプリントした鉄板やレンガをプリントしたビニールなど、表面的な美しさに満足してしまっているケースも見受けられます。しかし、こうした住宅は、ビニールハウスの中で生活しているようなもの。人間の肌に長時間触れているのにおよそ適さない材料は、気づかないうちに住む人の生理や心理に悪影響を及ぼしています。逆に、心地よい材料はそれらを安定させます。私はそのことを立証するために、温冷感・硬軟感・粗滑感の3つからなる触覚的感覚から仕上げ材料を分析し、様々な建築空間の特性を検証しています。
具体的には、どのような方法で検証できるのですか。
昨年、材料の触感を目で見てわかるように可視化する方法を開発しました。40種類の仕上げ材料を目隠しした方々に触ってもらい、それぞれの温冷感・硬軟感・粗滑感の度合いを-3から+3までの7段階で評価。それを、同じように7段階で表した色相・明度・彩度と照らし合わせて色分けします。建築空間の居心地を色で表現することによって、その空間が人間にとって心地よいかどうかを一目瞭然にしたのです。その結果、日本家屋など伝統的な建築空間は、温かく穏やかな材料で仕上げられていることがわかりました。中でも人と直接接する木の床がもっとも温かく、柔らかい材料で仕上げられています。昔の人たちは無意識に、自分たちが本当にリラックスできる住まいをわかっていたようですね。対する現代の建築空間には、それまで仕上げ材料として用いられていなかったものや、新しく造り出されたものが多用されていることがわかりました。やさしい色使いなど視覚的効果には十二分な配慮がなされていますが、触覚的特性の把握がおろそかにされている傾向にあると言えます。仕上げ材料の触感が目に見えるカタチになったことは、これからの建築を考えるうえで、とても意義のあることだと考えています。
最後に、建築を志す学生にメッセージをお願いします。
昨今の設計は、CGを利用したデザイン・シミュレーションの普及によって、色やカタチといった純視覚的な要素が重視されすぎています。しかし、いい建築とは人の心がつくるものです。人間が本当に心地よく暮らせる建築とはどんなものなのか、表面的なことに惑わされず、それぞれに深く追求していってほしいと思います。

作品の写真

HOME > 学部 > 造形学部 > 建築学科 > 教員紹介 > 武田 雄二 教授
  • CHANGE【愛産大の新しい取り組み】
  • アイサン大生のブログ
  • オープンキャンパス2010
  • 進学相談会
  • 建築コンペティション
  • 大学機関別認証評価結果
  • 大学案内・入試要項 資料請求
  • 学校案内デジタルパンフ
  • メールマガジン会員募集

モバイルサイト

最新情報やスクールバス時刻表は、携帯サイトからもご覧いただけます。

愛産大モバイルサイトQRコード